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IMMERSE 学習ガイド

IMMERSE が学習者に提供する主要な機能や学習体験について、全体像を簡潔にまとめた概要ガイドです。

一週間前以上前にアップデートされました

学習モデル

IMMERSE では、バーチャルリアリティ(VR)を活用し、高い没入感と参加型の言語学習体験を提供しています。

レッスンやクラスは Communicative Language Teaching(CLT) の考え方に基づいて設計されており、学習者が自然に言語を使いながら力を伸ばす創発的な言語習得を重視しています。

このアプローチでは、学習者が VR 環境での対話や協働を通じて、積極的に言語を試し、使いながら学んでいくことを促します。

Communicative Language Teaching(CLT)

言語習得における Immerse の中心となるのは Communicative Language Teaching(CLT) のアプローチです。CLT は、学習言語による相互作用を重視する教授法であり、VR 環境は、意味のある “現実に近い状況” に学習者を置くことで、より自然なコミュニケーションを可能にします。

IMMERSE では、次のような CLT 活動がよく活用されています。

  • ロールプレイ:学習者は、バーチャルカフェでの注文やバーチャルホテルでのチェックインなど、実際の場面を想定したやり取りを練習します。VR のリアルな環境が、タスクの臨場感と現実味を高めます。

  • インタビュー:バーチャルオフィスやラウンジなど、現実的な空間を再現した場所で、ペア同士のインタビュー練習を行います。

  • グループワーク:共有された VR 空間内で移動しながら協働作業を行うことで、自然なコミュニケーションと相互作用が促進されます。

  • インフォメーションギャップ:学習者同士が情報を集めて共有し、「ギャップ」を埋める活動です。例として、バーチャル都市を探索して得た情報を伝え合うといったタスクがあります。

  • 意見共有:没入型の環境は、自発的な議論を生みやすく、バーチャル美術館での展示物についての感想や、街並みに対する意見など、自然な意見交換につながります。

タスクに基づく言語指導法(Task-based Language Teaching)

TBLT(Task-based Language Teaching) は、Communicative Language Teaching(CLT)の一手法であり、学習者が実際の状況を反映した「意味のあるタスク」を遂行することを中心に据えた教授法です。

IMMERSE の VR 環境では、これらのタスクは単なる理論上のものではなく、動きのあるインタラクティブな空間の中で実際に体験しながら取り組むことができます。

TBLT におけるタスクには、次の4つの主要な特徴があります。

  • 実践的な意味が中心となる:TBLT では、言語の「実用的な使い方」に重点を置きます。IMMERSE では、バーチャルな店舗で道案内をするなど、特定の目的を達成するために言語を使うタスクが組み込まれています。

  • 「ギャップ」が存在する:タスクには、学習者がコミュニケーションを通じて解消すべき情報ギャップや知識ギャップが設定されます。例として、共有されたバーチャルマップを使ったナビゲーションや、協力して手がかりを探すスカベンジャーハントなどがあります。

  • 言語選択における自律性:学習者は、タスクを遂行するために最も適切だと判断する語彙や文法構造を自分で選択できます。これにより、実践的な運用力と自律的な言語使用が自然に培われます。

  • 言語以外の明確な目標がある:タスクの成功は、最終的に「言語そのもの」ではなく、言語を使って達成される具体的な成果によって判断されます。例として、謎解きを完了する、指定されたアイテムを見つけるなどの達成目標が設定され、言語はあくまでそのためのツールとして機能します。

エマージェントランゲージの指導(Emergent Language)

エマージェントランゲージ(Emergent Language)とは、学習者がその瞬間の考えや必要に応じて、自発的かつ予測不能な形で生み出す言語を指します。

VR 環境では、学習者が目の前のバーチャルな刺激に反応しながら行動することで、この創発的言語が頻繁に生じます。

ガイド(講師)は、こうした瞬間を活かし、さまざまな手法を用いてリアルタイムに有益なフィードバックを提供することができます。

フィードバックの種類

説明

直接的な訂正

(正しい言い方をそのまま示す方法)

学習者に対して、正しい表現をそのまま示す方法です。

「その言い方はちょっと違います。正しくは『X』と言います。」

間接的な訂正(リキャスト)

学習者の発話をさりげなく正しい形に言い換えて示す方法で、会話を中断せず自然な流れのままフィードバックを行います。

ガイドが学習者の言った文を正しい形で繰り返す。

確認・明確化の促し

学習者に、自分の発話内容を振り返り、より正確に言い換えるよう促すフィードバック方法です。

「どういう意味ですか? つまり、........ということですか?」

メタ言語的フィードバック

学習者自身が文法や語形などのルールを意識して考えられるよう促す方法です。

「ここではどの動詞の形が必要ですか?」

自己訂正を促すフィードバック

学習者自身が正しい表現を思い出し、言い直せるよう促す方法です。

「X を英語でどう言いますか?」

語彙拡張のためのフィードバック

学習者が使える表現の幅を広げられるよう、別の言い方や関連語を提示する方法です。

「wake up / get up など、状況に応じてこうした言い方もできます。」

復習・つながりの促し

以前に学んだ語彙や表現を思い出せるよう促し、さまざまな VR シーンで継続して活用できるようにするフィードバック方法です。

「この単語(表現)前にも出てきましたよね。何て言いましたっけ?」

クラス全体への共有

学習者が使った表現の中から特に有用なものを取り上げ、クラス全体で共有するフィードバック方法です。

VR 環境でキャプチャを使って紹介するなど、その場の学びを全員に広げることができます。

ガイドが、学習者が使った良いフレーズをクラス全体に紹介する。

学習者からの発話を促すフィードバック

学習者がバーチャル環境の中で自然に疑問を持ち、自分から質問できるよう促す方法です。

「先生、X ってどう言いますか?」

ℹ️ これらのアプローチを VR 環境で活用するには

VR は、これらの教授法を効果的に活用するのに非常に適した環境です。

ガイド(講師)は、没入型のシーンを活用することで、レッスンをより魅力的かつ文脈的に意味のあるものにでき、従来の教室では難しい学習体験へと導くことが可能です。

このような環境でのやり取りを通じて、学習者は言語の運用能力を伸ばしながら、実践的な自信やコミュニケーション力も身につけていきます。

また、VR は予測不能な状況や豊かな文脈を生み出しやすいため、ガイドは学習者の発話や行動に合わせてリアルタイムにサポートを行い、その場に応じた柔軟な指導がしやすくなります。


言語プログラムとカリキュラム

IMMERSE に登録すると、学習者はまず言語プログラムを選択します。

その後、習熟度判定のためのレベル分けテストを受け、最適な開始レベルが自動的に設定されます。自動でレベルが割り当てられますが、学習者は必要に応じていつでもレベルを手動で調整することもできます。

法人向けアカウントの場合、プラグラム管理者が学習者が任意に言語プログラムを変更したり、レベルを調整できるようにするかどうかを設定で管理することが可能です。

提供されている言語とレベル・対応CEFRレベル

  • 英語: レベル 1 - 6 (Pre-A1 ~ C1)

  • スペイン語: レベル 1 - 5 (Pre-A1 ~ B2)

  • フランス語: レベル 1 - 4 (Pre-A1 ~ B1)

  • ポルトガル語: レベル 1 - 4 (Pre-A1 ~ B1)


IMMERSEの学習機能

AI主導の自主学習型レッスン

IMMERSE の AI アバターコーチングでは、自分のペースで進められる自主学習スタイルのレッスンを提供しています。

学習者は、好きなタイミングで学びながら、個別フィードバックや状況に応じたロールプレイ、そして回数無制限の練習を行うことができます。

レッスンは、専門のカリキュラム開発者が研究に基づいて作成しており、実際の場面で役立つスキルを確実に身につけられるよう工夫されています。

  • 24時間いつでも利用可能

  • 1対1のAI言語コーチング

  • レベルに合わせた難易度調整とパーソナライズされたフィードバック

  • 継続的な上達につながる体系的な構成

ライブクラス

IMMERSE のライブクラスは、言語インストラクターが指導する双方向型のレッスンで、実際のコミュニケーションに近い自然なやり取りや複雑さを体験しながら学ぶことができます。

  • 言語インストラクター:認定済み・審査を経た社内講師が担当します。

  • クラス時間:1回40分

  • 定員:最大12名

  • スケジュール:クラスは2週間前から予約可能です。

  • カリキュラム:日替わりで異なる内容を提供するローテーション制です。

  • 予約:事前予約が必要です。ただし、空きがある場合は開始後5分以内まで飛び入り参加できます。

  • リマインダー:クラス開始30分前にリマインダーのメールが送信されます。

練習・復習アクティビティ

ライブクラスでは、自主学習型レッスンに向けた事前準備として、学習者が取り組める資料を提供しています。

学習パス内の AI レッスンをすべて完了すると、AI コンパニオンの Geo が、個々の学習状況に合わせた特別な復習アクティビティを解放します。

さらに練習したい場合は、オープンコミュニティを利用することで、AI 会話パートナーとの自由形式のチャットや語彙ゲームなど、追加のアクティビティにも参加できます。

コミュニティでの学習

学習者が安心して仲間と交流し、楽しみながら練習し、自信を持って言語力を高められるよう、IMMERSE では温かく協力し合えるコミュニティづくりを大切にしています。

そのために、次のような取り組みを行っています。


よくある質問(FAQ)

IMMERSE のライブレッスンやAI主導の自主学習型レッスンは、既存の言語学習フレームワークとどのように対応していますか?

IMMERSE は、既存のカリキュラムに無理なく組み込めるよう CEFR に基づき、ACTFL に準拠して設計されています。

レッスンは、具体的なコミュニケーションタスクに焦点を当てた Global Scale of Languages(GSL) の詳細な記述項目を用いて丁寧に構築されています。こうしたアプローチにより、プログラム全体の学習目標と効果的に連動させることができます。

この整合性を保つことで、AI レッスンとライブクラスの両方が、重要な学習目標にしっかり対応しつつ、さまざまな指導環境や学習スタイルにも柔軟に適応できるようになっています。

IMMERSE は既存のカリキュラムにどのように組み込めますか?

IMMERSE は、さまざまな学習モデルにスムーズに組み込める柔軟な “プラグ&プレイ型” のツールとして設計されています。

特に、学習者のスピーキング力や流暢さ(fluency)を強化する補助教材 として高い効果を発揮し、幅広い教育環境に適しています。

学習者が AI レッスンや自主練習を授業外で行うことで、目標とする文構造や表現をあらかじめ理解した状態で授業に臨むことができます。

その結果、授業内の貴重な時間を「実践的な応用」や「より深い相互作用」に集中させることができ、学習効果の最大化につながります。

IMMERSE を貴機関のカリキュラムにどのように組み込めるか、より具体的なご相談をご希望の場合は、セールスチームまでお問い合わせください。

IMMERSE は、従来の教材やデジタルツールと比べて、どのような点で優れていますか?

IMMERSE は、従来のテキスト中心の演習を超えた、体験型・シナリオベースの学習アプローチを提供します。

学習者は、現実に近い没入型の環境で言語を使用することで、実際のコミュニケーションに必要な自信と流暢さを身につけることができます。

扱うシナリオには、空港での移動、緊急時の状況説明、買い物の交渉などが含まれ、学習者は日常的に必要となる言語を実際の使用場面に近い文脈の中で習得できます。

語彙や文法以外に、IMMERSE はどのようにして学習者の語学力を伸ばしますか?

IMMERSE では、従来の語彙・文法中心の指導に加えて、文化的な理解や状況に応じた適切な話し方に重点を置いています。

学習者は、職場でのミーティングやカジュアルな交流場面など、現実に近いシナリオで練習することで、自然で適切なコミュニケーション方法を身につけることができます。

こうした文化的・文脈的な理解を伴う学習は、実際のコミュニケーションに必要な力を育て、学術的な学びと日常の言語使用とのギャップを埋めるうえで重要な役割を果たします。

実践的なシナリオでの練習以外に、IMMERSE にはどのような利点がありますか?

IMMERSE では、24時間いつでもアクセスできる柔軟な学習環境を提供しており、学習者は自分のペースで非同期型アクティビティに取り組むことができます。

これにより、現実の場面を想定したタスクや自然なコミュニケーション練習に対して、個別に最適化されたフィードバックを受けながら、継続的にスピーキング力を高めることが可能です。

こうした仕組みによって、学習者は日常生活で役立つ実践的なコミュニケーションスキル を着実に身につけることができます。


❓IMMERSE での学習についてご不明な点がある場合、サポートチーム([email protected])までお気軽にご連絡ください


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